メガソーラーのケーブルの重要性

地球温暖化やエネルギー対策の一環として、再生可能エネルギーの活用が進んでいます。

その結果、世界各国において太陽光発電の利用が拡大しています。日本国内においても、出力が1メガワットを超えるメガソーラーの建設が増えているわけです。国内の電圧区分においては、直流は低圧と高圧に分けられます。従来のメガソーラー発電の電圧は、低圧となる直流600Vが導入されてきました。それが2012年の電技解釈改正により、PVケーブル（太陽光発電システム用ケーブル）が認められるようになりました。

それにより、システム電圧が直流1500V以下であれば、適切な措置の下でPVケーブルの使用が可能になりました。そして、大手電線メーカーでは、直流1500Vを上限にしたメガソーラーシステムに、最適なPVケーブルの開発に成功しています。メガソーラーに関しては、出力が同じあれば電圧が高い方がロスが少ないというメリットがあります。それは電圧降下ロスが小さくなるからで、送電ロスが低減されることになります。

同等の出力であれば、直流側電圧を上げることで、直流接続の太陽電池を増設することが可能になります。1000Vの高圧システムを導入すれば、600Vの低圧システムよりケーブル本数を4割程削減することも可能です。太陽光発電の事業では、発電効率の向上と発電ロスの低減が事業存続のカギとなります。その中でも見落とされがちなのが、電線の太さが足りなりことです。太陽光発電は単純そうに見えて、設置の仕方によって成果が大きく異なるものです。太陽電池パネルの設置にしても、パネルに影がかからないよう工夫が必要です。