lanケーブルと電力ケーブルとを配線する際には

インターネットは、現代の生活になくてはならない存在です。

家庭やオフィスでインターネットを利用する場合は、光ファイバーケーブルからの広帯域信号を受ける機器である光モデムと、複数の端末に信号を分配するハブやブロードバンドルーターを使用します。lan環境をオフィスや家庭で構築する方法には二種類があって、有線と無線の仕様があります。ノートパソコンやスマートホンやタブレットを使うのであれば無線ですが、デスクトップパソコンを使う際には有線となりlan配線が用いられます。

大規模なオフィスや広い家では、無線では壁などの仕様によっては遠方まで信号が到達できないため、lan配線を用いて有線接続とする方が良い結果をもたらす場合があります。lanケーブルは弱電配線であるため、電気設備の技術基準や関連諸法令では電力配線などと一緒に配線することができません。これは、電力配線から発せられるノイズがlanケーブル配線に渡ってしまい、安定した信号の送受信ができなくなったり、通信速度が低下することがあるからです。

lanケーブルにはノイズに対しての対策を施した仕様があり、ツイストさせた1対の線を持っているUTPケーブルや、接地されたシールド線を信号線8本に加えて電磁シールドによりノイズ対策したSTPケーブルがあります。ノイズに強い仕様ではありますが、電力配線が接触するほど近い場合には信号にノイズが混入する恐れがあります。電力配線とlanケーブルとを接触せずに、それぞれを分けて配線することで安定した信号の送受信が期待でき、快適なブロードバンドインターネット生活を送ることができます。